ツルです。

正しいは恐ろしい

Yahoo!知恵袋で「祖母がやたら差別用語を使ってくることが不快です」という質問をみかけた。それに対しての回答は、

「(前略)もしいま私たちが普通に使っている言葉が、例えば何十年後とかにそれは差別語だから使うのはやめましょうと言われても、なかなかやめる事はできない。質問者さんの祖母のケースは、そうやって考えるとわかりやすいかと思います。」

というものだった。

これを読んだとき、その冷静さと優しさに思わず感心してしまった。
差別用語を使うことについて、良いか悪いかで評価するなら、そりゃ悪いに決まっている。
でも、ただ否定し非難することをやめてみると、見えてくるものがあるのだ、きっと。

私も、相手の言動が自分の道徳観に反していたとき、自分の中にある正しさがあまりにも輝いて見えてしまって、つい相手の立場になって考えることを忘れてしまうことがある。すごくよくある。
「正しい」のそばには、謙虚さと相手への逃げ道もセットで置いとかないといけないのだ。