祖母が次のステージに行こうとしている、という仮説
父方の祖母がボケ始めている。
突然「だけど、」と話し始めたかと思えばそこから延々とニコニコ黙ったままだし、トマトのサラダには積極的にトマトを添えようとする。
私は地元を離れ長らく一人暮らしをしていたが、大学卒業を機にいったん実家へ帰る予定なので、今度ひさびさに祖母と顔を合わすことができる。
先日、姉がそのことを祖母に報告したらしく、「もうすぐでツルちゃんが帰ってくるよ。次に帰ってくるときは22歳になってるよ〜」と話したところ、「同級生になるねえ」と返ってきたらしい。
姉は27歳である。
こういう話をきかされるたび、笑っちゃうような、でもちょっと切ないような気持ちになる。
しかしまてよ、と思う。
認知症が病気ではなく、人類が次のステージに向かうための第2段階に過ぎないのだとしたら、ちょっと面白いのではないか(次のステージってなんだろう、SFの読みすぎだろうか)。
つまり、ある時期を境に全く別の世界が目に映るようになる何らかの必然的なシステムがあり、その正常なバグに気づいていない我々が勝手に「病気」と位置付けているのでは‥‥!
深夜の妄想はここまでにしておこうと思う。