ツルです。

憧れの生活様式

「古いタイプの生活様式に新しい文化や技術が融合している」というスタイルにものすごく惹かれる。

例えば、普段から着物を着て過ごし毎日の食事は必ず和食、というような生活を営む三味線奏者が、音楽を聴くときだけは最新のワイヤレスイヤホンを使っているとか、
人里離れた田舎の村で農業を営むおじいちゃんが、実は農作物の管理をipadでやっちゃってるとか、そういうヤツである。

そこには、簡単に「温故知新」などとという言葉では表現しきれないスタイリッシュさがある。とにかく、俗世間から離れた生活を送っているがために何もかも時代に取り残されているのかと思いきや、実はある所ではめちゃくちゃ最先端イってた、みたいなちぐはぐさが超かっこよくみえてしまうのだ。

この話を友達に語ったところ
「なるほど、山奥の仏像職人が3Dプリンタで仏像作ってる、みたいなことか!」
と、イメージ的にはイイ線いってるのだが全然ダメな答えが返ってきた。
あくまでも、長年の経験で培われた人間の感覚や伝統文化を重んじるスタイルは崩さない、ということが私の中では重要なのである。

揺るぎない価値観のもと、古来のやり方を守りながら世の中の動きにも目を向け、適宜新しい文化や技術を取り入れる柔軟性も持ち合わせているという人に憧れるのだ。

このことを伝えると今度は、
「わかった、セグウェイにのって寺の敷地内を移動する住職みたいな感じか!」
と返ってきた。

彼はなぜ寺系から離れないのだろうか。

それにしても、わたしのとりとめのない話を一生懸命理解しようとしてくれるのだから有難い。

とりあえず私は将来、こういうニュアンスで柔軟なカッコイイ大人になる予定である。