ツルです。

「見ててね」

「見てる?ねえ見てる?ちゃんと見ててね」

こどものころ、母に何度も確認した。見ていて欲しいという気持ちは、口に出して欲しがらなくなっただけで誰もが持っているものだ。

でも、これから先「ちゃんと見てるからね」と言ってくれる人はどんどん少なくなっていく。
だから私たちは「誰か、見て、見て」と叫ぶ子どものままの心を、SNSの投稿や呟き、そして「いいね」で満たし合う。
私はこんな時代で、私を保って生きている。