死に近づく時
映画「母と暮せば」をみた。
早くに亡くなった息子が、母の諦めが悪いばかりに、この世にひょこっと現れてしまうという話。
息子、昔の思い出を生き生きと話してるときはきちんと姿が見えているのだけど、悲しくて悲しくて涙が出るとスッと消えてしまう。
なんかこのシーン見覚えがあるなと思った。
そう、「ハウルの動く城」だ。
魔法で老婆に変えられてしまった主人公のソフィーは、意思を持って元気に行動している間だけ若返る。
でも、「自分なんて」と自信をなくすとたちまち老婆に戻ってしまう。
この描写って、決して作品の中だけの話じゃない気がする。
人間、振る舞いで生に近付いたり、死に近付いたりするのだ。